O脚X脚治療

BOW LEGS & KNOCK KNEES

O脚X脚は一般的に、両足を揃えて立っているときの足の見え方で判断しています。O脚は膝の内側が付かない状態、X脚は足関節の内側が付かない状態です。これらを「骨盤のゆがみ」や「足のゆがみ」などと、漠然とした表現をすることがあります。しかし医学的には、O脚やX脚はレントゲン画像にて評価します。股関節の中心にある大腿骨頭（だいたいこつとう）の中心と足関節の中心を結んだ線が、膝のどの部位を通るかで判断します。

正常の場合は膝関節の中心を通り、O脚は膝関節の内側、X脚は外側を通ります。世の中には、これらが改善できるようなことを謳い、さまざまな装具やマッサージが存在しています。足の筋肉や脂肪のバランスでO脚やX脚に見えることがありますので、そういった方ならば、装具なども効果はあるかもしれません。しかし骨格性のO脚やX脚の方が、手術以外でプロポーションが改善することはありません。

医学では、曖昧な言葉は使いませんので「ゆがみ」という病名はありませんし、骨の変形によるO脚X脚は手術以外で治せません。O脚やX脚の評価は、レントゲンで体重のかかる軸を計測し、骨と靭帯のバランスで判断します。骨格性のＸ脚Ｏ脚は、装具やマッサージなどで治ることはあり得ないのです。

O脚X脚の影響

IMPACT

O脚やX脚は関節に大きな負担をかけ、経年的に変形性膝関節症になる危険性を高めます。正常な膝関節は、歩行や運動時に、常に関節面の適合性を保ち、関節軟骨の負担を軽減しています。しかし、O脚やX脚は関節に負担をかけ経年的に、関節が変形し、痛みのため歩行困難となり、生活に大きな支障をきたす可能性があります。